もりやまみやこ / 作 つちだよしはる / 絵
たいせつだから、なくしたくないから、 かくしておきたいじぶんだけのたからもの。 でも、しまっておいたら、そのたからものはいつ光を放つのでしょう。 「くるみのきのうえでじっとしているより、おおぞらをとぶほうがすきなんだ」 こんすけは二度と戻ってこないことを承知の上で 自分のたからもののかみひこうきを空のかなたへと放ちます。 たからものはどこまでも、どこまでも飛んで・・。
こんすけのたからものは白いかみひこうき。 どうやってひこうきを飛ばそうか・・・絵本チームの最大の課題は大型絵本の中でいかにひこうきが飛んでいるように見えるか、ということでした。 今回はこのまわる絵本を利用して大空に、様々なパターンでかみひこうきを飛ばします。
こんすけ、うさぎちゃん、くまくん、それぞれどんな飛ばし方をするのか、乞うご期待。
私たちにとって活動10周年記念作品となる「たからものとんだ」。 悠々と風に身をまかせ遠くまで飛んでいくかみひこうきをイメージしたテーマ曲を荒井泰子が、そして挿入曲を小野美穂子が作曲しました。
荒井はまだ不自由な左手でありながら、今までと変わることのないあたたかいこんすけの世界を音で表現しました。こんすけのたからもの、かみひこうきが青い空の下を白い鳥のように飛ぶさまがみなさんの心にうかびますように。