もりやまみやこ / 作 つちだよしはる / 絵
きつねのこシリーズの第4作目
ちょっぴり悲しくなったこんすけが
見つけたものは・・・
みんなが知っているのに、自分だけ知らなくてとても恥ずかしかった・・・。そんな経験はどんな大人でも一度は味わうことではないでしょうか。 その反対にみんなは知らないのに自分だけしってることは、いったいどのくらいあるのでしょう?何をどれだけ知っているか、それも大切なことですが、何とどういう会い方をしたか、実はその方がずっと大切なことなのです。
突然雲間に現れた七色の輪に見とれるこんすけ。 こんすけにとってこの大空にかかる虹と出会った喜びは、他の何にもかえることの出来ない、そして一生心から消え去ることのない大きな宝物になったのです。
今回の音楽はピアノの荒井と琴の小野が作曲を手がけました。荒井は今回初めて自分の作曲した曲に琴、尺八のアレンジ譜をかきました。メインテーマ曲は「虹」。美しく壮大な曲をどうぞお楽しみ下さい。
また、これまでこんすけの愛らしさをメインにして明るい曲を多く作ってきた小野にとって、今回の作品ではちょっとさみしく、やるせないこんすけの一面を音にして表現することに苦労しました。かくれんぼから一人ぬけだし、みんなから脱走してしまう場面。野原をかけぬけていくこんすけの揺れ動く心模様が皆様に伝わればと思っています。