戸田和代 / 作 たかすかずみ / 絵
山のふもとにある、ふるいでんわボックス。
こどもをなくした かあさんぎつねと
にんげんの男の子のおはなしです。
お話の内容にそってめりはりのある曲作りを心がけた、とのこと。テーマ曲はこの作品の舞台となった美しい野山の風景をおもわせる壮大なピアノ曲になりました。乞うご期待。
今回の作品はちょっと照明にも凝ってみました。活動をはじめたころは手持ちの機材も乏しく、音づくりも明かりづくりも不可能でしたが、この1年半の間にいろいろなかたから、機材を提供していただき作品にアクセントをつけることができるようになりました。場面にそった照明を考え臨場感をだしています。いかがでしょうか?
今回の大型絵本は今までで一番大きなサイズになりました。
携帯電話が氾濫するこの時代ですが、お話のもうひとつの主役は「電話ボックス」です。今回この電話ボックスを宗は立体でまるで本物そっくりに作りました。また、きつねが魔法をかけて電話ボックスに化けるシーンも、あっと驚く仕掛けで本物そっくりの電話ボックスができあがります。お楽しみに!
今回のお話は子供をなくしたかあさんぎつねと人間の男の子のお話です。
冒頭でこぎつねが死んでしまうという、ちょっと悲しいお話の出だしですが、ある日出会った人間の男の子に、亡くしたこぎつねの姿をだぶらせて時を過ごすかあさんぎつねの無償の愛がやさしく描かれた作品です。
もうあえなくなってしまっても、ずっと心の中に生き続けるこぎつねへの想い、どんなに時がたっても決して風化することのない想いがあるということ・・・。 皆さんの心にどのように伝わるでしょうか?