いとうひろし / 作・絵
ぼくとおじいちゃんの心あたたまるふれあい。 「だいじょうぶ だいじょうぶ」 胸にやさしく響きます。
※この作品では朗読に手話を取り入れています。ちいさかったぼくがおじいちゃんとのおさんぽでであったものたちは、たくさんの自然とそして人々。でも大きくなるまでの間にはこわいことやこまったことにもたくさんであいました。わけもなく友達にぶたれたり、突然犬にほえられたり、猛スピードで走り抜ける自動車や、勉強しても読めそうにない難しい本があることもぼくは知ることになります。
でもどんなときもおじいちゃんはやさしく、そしておまじないのようにつぶやくのです。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」おじいちゃんがかけてくれる言葉の通り、本当にどんなことでも「だいじょうぶ」になっていくのです。
いとうひろしさんのシンプルなタッチの絵を、より効果的に見せようと、今回絵本チームははじめて「布の貼り絵絵本」を作りました。まずはぼろ切れ集めから始まった今回の絵本製作。メンバー全員の家族の古着を総動員し、そして白い布には絵の具で色を付けて貼って行きました。絵本に登場する子供たちのシャツなどは小さかった頃メンバーの子供たちが来ていたお古そのままです!今までの絵本とはまたひと味違うかわいい絵本ができあがりました。
音楽は「ずーっとずっとだいすきだよ」「きいろいばけつ」「ぼくだけしってる」を手がけたピアノの荒井泰子、尺八の三塚幸彦、筝の小野美穂子のオリジナルです。それぞれの場面に思い描く音楽をもちより久々のコラボレーションです。この3人ならではの温かく、そして切なく、どこか懐かしい香りのする美しい音楽が完成しました。どうぞお楽しみに。